こちらの記事は、あるEA開発グループの講師が生徒さん向けに書いた内容です。管理人が書いたものではないですが本人の許可をもらったので載せておきます。
おはよう!前回のカラーミの続きで今回はゴゴジャンの話をしよう。
ゴゴジャンはEAやインジケーターの販売サイトとしてTOPを独走しているECサイトである。
多くの個人開発者が出品しており、おまえらのなかにも将来自作EAを出そうって考えてるやつはいると思う。
ゴゴジャンは一見、勝率などのデータも不透明な部分を排除して購入者に利益をもたらすようなサイト作りを心がけているのだが、実はビジネスモデルに問題があり、多くの利用者が利益を出しているとは言えない状況である。
・まず一般的に知られている問題として、出品手数料が35%もとられてしまう。そのため開発者は販売価格を上げざるを得ない状況。
・勝率グラフや取引履歴はゴゴジャンを通したものを表示しているが、なぜがMT4の実際の取引履歴は出さないことを推奨、または削除される。
こちらは参考におでん屋が出しているアビトラEA取引履歴
EAが本当に勝っているかどうかは、MT4の取引履歴を見るのが大切である。理由は折れ線グラフの勝率などは偽装が簡単だが、膨大な取引履歴の改変はほぼ不可能だからである。
しかし実際に取引履歴を見せてくれるところは少ない。理由は簡単で、本当に履歴を見せたら勝てないことがバレてしまうからだ。
そのため殆どの開発者がバックテストの折れ線グラフは見せるが、全取引履歴をみせてくれるところはほぼない。
履歴を見せない言い訳として、「ロジックがばれてしまうので(たまたま勝った)1ヶ月分だけしか見せません!」とかは良くある常套文句。
で、そんな業界の風習を逆手にとったのがゴゴジャン。これまでブラックボックス化していた取引履歴を公開しようということなのである。
しかしこの取引履歴。なぜかMT4の取引データを取得していない。調べてみるとFOREX EXCHANGEのデモ口座を取得しているらしい。
しかしこのデモ口座、実は実際にリアル口座で動かすよりもポンポンと約定が入り、スリップすることもない。スプレッドが開くことも稀。はっきり言ってとっても勝ちやすい詐欺口座である。なぜリアル口座で稼働させた成績をださないのか?
それはやはり勝てないからである。勝っているところを見せないと商品が売れない→ゴゴジャンの収益が発生しない。単純な理由である。
また、ゴゴジャンにはバックテストを公開する開発者が多くいるのだが・・・
開発者「バックテストではだいたいこれくらいの成績におさまります」
んなわけあるかいっ!バックテストのグラフはいくらでも改変が可能。絶対に信じてはいけない。
そもそもガチの開発者はバックテストなんて信じない。フォワードテストしか出してこない。さらにそれを踏まえても我々開発者側が信じるべきはMT4の膨大な取引履歴のみ。
個人の開発者にEAの半年くらいの履歴を要求した時に、もし本当に勝っているんならば履歴は絶対に出してくれるはず。
だって見てほしいもん。本当に勝ってたら「俺の作ったEAの履歴みたいんか?ええで、どや?どや?」になりますわ。
なのになにかと理由をつけて出さないってのはもちろん勝てていないからですわ。(全期間の折れ線グラフは見せるくせに)
あとゴゴジャンの問題として、EAの開発者で常連には下記のようなメールが届く。下記は実際にわたしに届いたメール内容なのだが・・
わざわざゴゴジャン様の営業が僻地の開発者まで挨拶に?ゴゴジャン思ったよりもガチで運営しているんだなと感心したが、問題はその時の営業内容。
実はこの時の持ちかけられた話が、「EAを値上げして販売しましょう。その際にゴゴジャン内でのランキングをあげますよ。」という裏取引が持ち込まれた。
むむむ!たしかにこんな話をメールでやり取りしたら証拠が残っちゃうから、直接営業が会って証拠が残らない形でやるってわけですか。さすがゴゴジャン。しびれるぅ!
まあそりゃそうですよね、高い値段のEAが売れたほうがゴゴジャンの収益になりますから。
なのでゴゴジャンランキングの上位に無料EAが入ることは滅多にない。ランキングの順位を完全にゴゴジャンがコントロールしているからである。
なので一見とても魅力的で透明性の高そうなEA売買サイトであるゴゴジャンだが、上位ランキングをいくら眺めても勝てるEAは見つけることができない。すべてはゴゴジャンの利益につながっており、ほぼギャンブルなのである。
ちなみに私はこの時の営業の誘いに飛び乗って、1万円値上げしたらランキング2位まで上がって収益4倍。1ヶ月でランキングは落とされて(事前にきいていた)ブームは終わったけどまあウハウハでしたわ。
ちなみに際立って成績が良いEAってわけではなかったんだけどな。
なので、勝てるEAをゴゴジャンで探すことが愚の骨頂。
まあどうしても勝ちたいEA探したいんなら、グーグルで3ページ目以降に表示される目立たない開発者を片っ端から探して、片っ端から取引履歴を要求するのが正解なのである。
そこまでやらないと自動売買では勝てるEAを見つけられないことは断言しよう。
これ以降はEAの開発講義に入りますので省かせていただきました。